東京サラブレッドクラブ 2020年度 募集馬診断
春のG1開催が終了し、一口馬主のクラブ募集の時期がやってきました。クラブ毎に出資馬候補をブログで公開して、イチオシはブログランキングで公開しますので、ランキングのクリックをお願いします
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東京サラブレッドクラブ 2020募集馬診断
私は他の方のように、全頭診断は行いません。全頭診断は時間が掛かり過ぎる上に、一頭あたりの診断が簡素化してしまいます。数多くのスクリーニングをして、ふるいに掛けられた馬からしか出資しません。こちらはあくまで、読み物になります。出資は自己責任になりますので、参考程度でお願いします。また、個人の意見になりますので、もし出資が確定していたら気分が悪くなるかもしれないので、ご覧にならない方が良いと思います。
皆さんはどのように出資馬を決めますか?出資馬の選定は様々なやり方がありますが、私は測尺から入ります。どんなに血統の良い馬でも、デキが悪いと怪我や体質の悪さで順調に調教が積めない可能性があります。また、血統の良い馬は、値段が高額になるので、高い金額を積むことになるでしょう。それでは早速、考察していきます。
【スクリーニング1】母年齢13歳以上
13歳以上でG1を勝つ馬はもちろんいます。しかし、母の年齢が上がれば上がる程、産まれてくる産駒の能力が落ちるのも事実です。どこかしらで線引きを行わないと、キリがないのが一口馬主です。ここで一つの線引きを行います。
【スクリーニング2】初仔と七番仔以降(初仔に関しては測尺参考の上)
初仔は馬体が小さく出るので、測尺次第になります。七番仔以降に関しては、スクリーニング1とほとんど同じ理由になります。
【スクリーニング3】管囲20cm未満
馬体重が軽い馬や牝馬なら管囲が20cm未満で活躍するかもしれません。実際にアーモンドアイは、募集時は管囲が20cmありませんでした。しかし一般的に管囲が細いと、育成の段階で脚元の故障が多くなりがちです。
【スクリーニング4】体高150cm未満
体高が小さい馬は馬体が小さいので、仕上がりは早いかもしれませんが、故障や調整遅れの懸念があります。
【スクリーニング5】胸囲170cm未満
体高と同じような理由になります。
【スクリーニング6】馬体重400kg未満
募集時からデビューするまで、馬の個体差がありますが、40kg以上成長します。しかし募集時に400kg未満だと40kg成長しても440kg前後の小柄な馬になります。もちろん小柄な馬が活躍する事も知っていますが、馬体重を気にして調整が遅れた馬も知っています。ここで切って活躍する馬がいるかもしれませんが、確率的には高くないので、割り切ります。
【スクリーニング7】5月以降
以前なら5月や6月産まれの産駒が活躍する事も多くありました。しかし、最近は早期育成を施す牧場も多くなり、育成の方針も変わりました。この世代は3歳になると新馬戦がなくなっているので、より早期デビューを目指すでしょう。
さて、ここまでこれらに該当した馬は下記になります。
≪該当馬≫
2.ペルフォルマーダ19
3.ディエンティ19
6.ホワイトペッパー19
7.ドリーフォンテイン19
9.サウンタ19
10.オメガエンブレム19
11.レッドマジュール19
12.ヘヴンリークルーズ19
13.マレーナ19
16.マーブルケーキ19
17.ウォンビーロング19
18.ビジュアルショック19
19.ビリーヴミー19
20.パンツァネッラ19
21.サボールアトリウンフォ19
23.ジェイム19
25.ヴィヴェンシャル19
26.シルバーフォックス19
28.リュズキナ19
31.レッドリヴェール19
32.フィルバート19
33.スタイルリスティック19
34.パーフェクトジョイ19
35.ミオリチャン19
39.パイタ19
40.レッドアマビリス19
42.レッドクラウディア19
上記の馬は、残念ながら私の中では消えてしまいます。もちろん、ここから活躍馬が出るかもしれませんし、G1馬が出るかもしれません。しかし、どこかしらで線引きして、精査しなきゃいけないのも事実です。
該当したが、それ以上に測尺で良い数字が出ていた馬は残しています。
≪該当したが測尺の数値が良かった馬≫
22.ドライヴンスノー19
30.レッドメデューサ19
36.レイナソフィア19
≪非該当馬≫
1.クイーンズアドヴァイス19
4.ラストグルーヴ19
5.レッドセシリア19
8.レッドエルザ19
14.ビーチパラソル19
15.ナッシングバットドリームズ19
24.レッドシェリール19
27.プラヤデシエルタ19
29.レッドファンタジア19
37.モスカートローザ19
38.ビニャデルマール19
41.ノスタルジア19
これらの残った馬からカタログや血統、ウォーキング映像を見て絞り込んでいきます。ここから先の精査方法は、個人の主観によりもので言葉にしづらい部分ですので、割愛します。歩様でマイナスの部分があっても、それ以外でプラスに働くと考えたら推していきますので、ご了承下さい。
≪出資候補≫
1位 ブログランキングにて公開
体高がこの世代のクラブで1位ですが、トモ高の馬体でまだまだ成長の余地を残しています。母が13歳で8番仔ですが、ディープインパクトが種付けされたのは初ですし、兄弟馬から活躍馬が出ていない点は気にしなくて良いでしょう。この組み合わせは活躍馬が多数出ており、今さら説明はいらないでしょう。調教師は能力がない馬には厳しいですが、一流調教師なので強ければ問題ないと言うのが持論です。育成がノーザンファームなら文句はありませんでしたが、かえってそれが原因で人気が無ければ美味しいでしょう。
2位 4.ラストグルーヴ19
突出して良い部分があるというよりも、平均的に良いと言う評価です。測尺も平均的な数字が出ていますし、立ち写真もウォーキング映像も平均的に良い印象です。やはりノーザンファーム育成というのも魅力的です。兄弟馬はキングカメハメハでそこそこの活躍馬が出ていますが、ロードカナロアに替わり早期始動も見込めます。兄弟馬も突出して何かが秀でているというよりもアベレージが良い印象ですので、同じ成長曲線を歩むと思います。抽選は間違いないでしょうが、それに見合う良い馬だと思います。
3位 36.レイナソフィア19
3位は意外な結果になりました。牝馬ですが、胸囲が優秀で心肺機能が優れているのが伺えます。ウォーキング映像でもトモの運びが抜群です。前肢が内向気味で後肢もバラつきがある歩様ですが、若駒には良く見られるので年齢と共に解消されるでしょう。母の年齢が13歳の7番仔というのは気になるものの、測尺での数値と歩様を優先させました。兄弟馬に活躍馬はいませんが、この配合はディアドラと同じです。やや晩成傾向になりやすい配合なので、早期始動という感じではないと思いますが、値段も安く魅力的です。リスクを負うのは理解していますが、火中の栗を拾うには仕方ないでしょう。
4位 5.レッドセシリア19
母が9歳で3番仔なので、ポテンシャルは高そうです。その通り測尺も平均的に良い数字が出ており、胸囲も優秀な数字が出ています。どうしてもノーザンファーム育成馬ばかりに目が行きますが、下河辺牧場も毎年活躍馬が出ているので、問題ないでしょう。ロードカナロア産駒ですが、立ち写真からは中距離寄りの馬体をしています。トモ高の馬体ですが、すでに体高が156cmあるので、これから成長するに連れて、体高はまだまだ伸びてくるでしょう。
5位 41.ノスタルジア19
初仔は測尺的に小ぶりになりやすい傾向です。しかし馬体が大きく出た場合は、高いポテンシャルを秘めている可能性があります。測尺自体は平均的な数字が出ていますし、ウォーキング映像も悪くありません。金額が安いので、回収率ベースで考える方にはオススメです。ロゴタイプ産駒のポテンシャルは未知数ですが、それがこの金額に表れていると思います。
ここにランクインしなかった馬の中にも、素質がありそうな馬はいました。泣く泣く順位からは漏れましたが、活躍する馬はいるでしょう。今回は抽選などは考慮せず、順位付けをしたので、実際の出資でこの順番通りには取れないでしょう。その辺りも考慮して、抽選に臨みましょう。