天皇賞春 特別登録馬段階 見解 【伏兵馬】
天皇賞春も無観客開催との発表が行われました。例年ならスタンド前を通過する際に、大歓声でイレ込む馬も多いのですが、今年は各馬しっかりと折り合いをつけられるのではないでしょうか。近年のこの路線はレベルの低下が見受けられます。その証拠に最終登録段階の特別登録馬がフルゲート割れになっております。また、開幕2週目になるので、馬場が良いインコースを走れる馬が有利となります。今回は現時点での伏兵馬を解説していきます。
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枠順成績や騎手成績は特殊条件の為、頭数制限をせず過去10年のデータを抽出しています。
京都芝3200m 枠順成績(過去10年)
内枠の成績がやはり抜けていますね。1枠はその中でも抜けた成績を収めています。
京都芝3200m 騎手成績(過去10年)
特殊条件なので、あまり参考になるデータは出ていません。
出走予定馬見解 【伏兵馬】
オセアグレイト 野中 前走:ダイヤモンドS3着 【父:オルフェーヴル】
初勝利が5月だったので、春のクラシックには乗れなかったものの、未勝利から3連勝でセントライト記念に挑戦します。穴人気しましたが、14着と敗退してしまいます。休養を挟んで3勝クラスを軽々と突破してダイヤモンドSに挑戦します。先行策からソツのない騎乗を見せたものの、最後は5馬身離された3着に入線しています。初の関西遠征も気になりますし、実力不足の面が否めません。
シルヴァンシャー デムーロ 前走:京都大賞典3着 【父:ディープインパクト】
3歳夏までは期待ほど走れていませんでしたが、休養を挟んだ4走前から本格化した印象です。3連勝も見事ですが、境港特別ではメールドグラースを下しての勝利と中身も伴なってます。重賞初挑戦の京都大賞典では、1.2着馬が先行して内を追走してのものに対し、本馬は大外から悠然と追い込むロスの多い競馬で3着に敗れています。3~4コーナーで手が動いていたので、反応が鈍いタイプなのかもしれません。そこから一頓挫あり休養していました。元々はメトロポリタンSでの復帰を予定していましたが、調子の良さを考慮してスライド出走してきました。外厩で乗り込まれているとは思いますが、さすがにこれだけ休養が長いのは気になります。
スティッフェリオ 北村友 前走:日経賞3着 【父:ステイゴールド】
重賞3勝の実績馬ながらも、秋のG1の大敗と疲労が残っていたAJCCの大敗で人気を落としていました。しかし、メンバーレベルの低さから前走の日経賞で3着に好走しました。これまでの先行策ではなく、中段から早めに押し上げる競馬でした。3歳時の菊花賞は大敗しましたが、馬場の影響や実力差もあった印象です。前走で復調してきた感もありますし、得意の先行策を取れれば、勝機があってもおかしくないと思います。
タイセイトレイル ○○ 前走:阪神大賞典6着 【父:ハーツクライ】
前走の阪神大賞典は、好スタートから好位のポジションを確保したものの、出遅れたキセキに絡まれてしまいました。逃げ馬の後ろで我慢させていたらとは思いますが、鞍上は外からキセキが来たら、抑えられなかったとのことでした。それでも、勝ち馬とは0.5秒差と大敗していませんし、同様に先行策から内のポジションを取れれば面白い存在かもしれません。
ダンビュライト 松若 前走:ジャパンカップ14着 【父:ルーラーシップ】
東京競馬場で出走の際は常にイレ込んでしまいます。前走も本馬場入場でまともに歩けず、暴走してしまう一面を見せています。レースでは好スタートから2番手を追走していましたが、4コーナーでは手応えなく失速してしまいます。前走に関しては度外視出来る内容ですし、昨年の京都大賞典ではハナを切る競馬で2着に好走しています。展開的にも積極的に行ければ、ここで好走を見せる可能性はあると思います。
トーセンカンビーナ 藤岡康 前走:阪神大賞典2着 【父:ディープインパクト】
出遅れは日常茶飯事ですので、本馬の場合は何馬身出遅れるかが注目です。前走の阪神大賞典も出遅れましたが、2馬身の出遅れで済んでいます。キセキが4馬身近く出遅れているので、あまり目立っては見えませんでした。2着に好走しましたが、キセキが先行馬に絡んだ事もラッキーでした。今回も何馬身出遅れるかが注目です。
ハッピーグリン 和田 前走:京都金杯18着 【父:ローエングリン】
さすがに実力不足が否めません。ここでも厳しいでしょう。
ミライヘノツバサ 木幡巧 前走:ダイヤモンドS1着 【父:ドリームジャーニー】
前走はブービー人気でしたが、大外枠の不利をものともせず1着になりました。2着のメイショウテンゲンが次走の阪神大賞典でも3着に好走しましたので、フロックではないと思います。どちらかというと時計の掛かる決着で好走する印象なので、早い時計に対応出来るかがカギになるでしょう。
メイショウテンゲン 松山 前走:阪神大賞典3着 【父:ディープインパクト】
長距離路線に目標を置いてから、安定した成績を残せるようになっています。馬場が渋った弥生賞でも好走していますし、スタミナが生かされる舞台が合うのでしょう。早い時計の決着に対応出来るか注目です。
メロディーレーン 岩田望 前走:阪神大賞典5着 【父:オルフェーヴル】
馬体重で注目され、すっかりとアイドルホースとしての地位を固めました。斤量が定量戦だった菊花賞でも0.4秒差の5着に好走するなどマークが外れた際は好走する可能性があります。今回も最後方から他馬のマークが外れて、展開が向けば好走するかもしれません。
モズベッロ 池添 前走:日経賞2着 【父:ディープブリランテ】
格上挑戦だった日経新春杯で重賞初制覇しました。ハンデ戦で52キロだったのも恵まれましたし、相手関係もかなり楽でした。日経賞では別定戦で斤量が56キロでしたが、ミッキースワローの斜行の不利を受けつつも2着に入る好走を見せました。本格化したと思いますが、この距離でどれだけやれるかは未知数です。
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