皐月賞 特別登録馬段階 見解
皐月賞も無観客開催との発表が行われました。例年ならスタンド前を通過する際に、大歓声でイレ込む馬も多いのですが、今年は各馬しっかりと折り合いをつけられるのではないでしょうか。
今年は前哨戦を逃げて権利を獲得した伏兵もいます。やはり舞台設定から伏兵は行けるだけ行ってどれだけ粘れるかという競馬をしてくるでしょう。その辺りの展開は、枠順が確定してからじっくりと考察していきます。また、良馬場での開催時は最終週にも関わらず、例年レコードに近い好時計が出ますので、持ち時計のある馬や時計勝負に強い種牡馬の産駒を狙うべきでしょう。
現時点での本命馬公開中
中央競馬ランキングのクリックをお願い致します。
中山2000m フルゲート 枠順成績(過去5年)
8枠の勝率が異常に高いですが、複勝率は最低数値と一長一短なところがあります。反対に1枠は複勝率で最も良い数字が出ている通り極端に偏りは見られません。
中山2000m 騎手成績(過去5年)
ルメール騎手は勝率、連対率、複勝率のいずれを取ってもハイアベレージを記録しております。人気馬に騎乗している影響も受けていると思いますが、それでも単勝回収率は120%を超えており全幅の信頼を置けます。
出走予定馬見解
アメリカンシード 【前走:若葉S 3着】
収得賞金400万で抽選対象の為、割愛。
ウインカーネリアン 【前走:1勝クラス 1着】
先行脚質の為、展開を左右する存在ではあると思いますが、重賞では実力不足の感は否めません。
ヴェルトライゼンデ 【前走:スプリングS 2着】
ホープフルSでは五分のスタートでしたが、鞍上がすぐにインに潜り込むファインプレーで2着と好走しました。前走のスプリングSでは超スローペースの瞬発力勝負で、格下のガロアクリークに突き離されてしまい、本番に不安を残してしまいました。しかし大型馬の休み明けでしたし、舞台設定的にダービーよりも皐月賞の方が向きそうです。スタートと枠順が一つのカギになると思いますが、多頭数の競馬で条件が向けば十分好勝負になると思います。
ガロアクリーク 【前走:スプリングS 1着】
前走のスプリングSは1000mの通過タイムが63.2秒の超スローペースでした。中段から進めた同馬は、抜群のコーナーリングを見せてヴェルトライゼンデを差し切りました。鞍上の好騎乗も光りましたが、キンシャサノキセキ産駒とは思えない中距離適正を見せました。本番の皐月賞は前半のペースがさらに早くなるため、同じような末脚を繰り出せるかが焦点になるでしょう。
キメラヴェリテ 【前走:若葉S 2着】
前走は1000m通過59.9秒と平均ペースでしたが、後続が追いかけず単騎で逃げることが出来ました。馬場も良かったですし、初芝の伏兵というのも好走の要因だと思います。兄弟馬は芝とダートの違いこそありますが、逃げる競馬でしか好走を見せていない結果を見ると、本馬も多少無理をしてでもハナに行く競馬が良さそうです。
クリスタルブラック 【前走:京成杯 1着】
キャリア1戦での重賞勝利はなかなか出来ない芸当ですし、勝ちっぷりもなかなか見ものがありました。気になる点は、やはり年末年始の時計の掛かる中山の馬場から高速馬場に対応できるかです。キズナ産駒は昇級戦で好成績を残しており、この馬の成績次第で来年以降の種付け金額に影響を与えそうです。
コルテジア 【前走:きさらぎ賞 1着】
血統的に地味な印象は否めません。前走のきさらぎ賞はシンザン記念で好走したにも関わらず、8頭中の7番人気でした。しかし、内枠から見事な立ち回りで馬場の荒れた京都の馬場適性を示して1着になりました。一戦ごとにレース振りが良化していますし、早い時計に対応しなければならないという課題はありますが、馬場が渋れば一考の余地ありです。
コントレイル 【前走:ホープS 1着】
ディープインパクト×Unbridled’s Songという血統なので、他馬よりも圧倒的に成長が早いような気もします。近年この皐月賞が良馬場で開催された際は、レコードが出るくらいの高速決着になります。持ち時計もありますし、コーナー4つの経験もあります。本馬の二戦目に叩き出したスーパーレコードが活きてきそうです。先行脚質でもありますし、現時点での最有力だと考えています。
サトノフウジン 【前走:フリージア賞 1着】
二週前の時点で、鞍上未定なので出否未定です。デビューから三戦いずれも東京コースで出走しているので、初の右回りと中山コースが鍵になります。G1で勝ち負けするのは厳しいでしょう。
サトノフラッグ 【前走:弥生賞 1着】
新馬戦では仕上げが甘い国枝厩舎らしく人気を裏切る結果となってしまいました。しかし2戦目でレコード勝ちをした後に3連勝を飾っております。1戦ごとにレース振りが良化してきた印象です。前走の弥生賞は馬場も重く、本質的には向いていませんでしたが、まくり気味に進出し、父を彷彿させる勝ち方でした。前走負かしたワーケアのルメールも相手が悪かったと能力を認めており、そのルメールが騎乗する点も見逃せません。
サリオス 【前走:朝日杯FS 1着】
シルクホースクラブの募集時で、500キロを超えていた巨漢馬です。当初は馬体重に脚元が耐えられないと考えた方も多かったと思います。しかし、2歳の6月から使いだし始め、ここまでパーフェクトの成績を残しています。キャリアでの出走が東京→東京→阪神と広いコースでの出走なので、初の中山コースでの出走が気になります。一般的にハーツクライ産駒の距離延長はプラスと言われていますが、マイルしか経験していなかった本馬にそれが当てはまるかは微妙です。また、帰厩時から右トモの状態と咳に関してのコメントが残されている点も気になります。
ダーリントンホール 【前走:共同通信杯 1着】
ドーンアプローチ産駒らしく洋芝の札幌や馬場が渋った際の前走で好走を見せております。かなり使い込まれた中山開催の最終週の競馬なので雨が降った際は買える要素は増えます。しかし、良馬場ならレコードが出るのでその時は消していこうと思います。
ディープボンド 【前走:アザレア賞 2着】
収得賞金400万で抽選対象の為、割愛。
テンピン 【前走:新馬戦 1着】
収得賞金400万で抽選対象の為、割愛。
ビターエンダー 【前走:共同通信杯 2着】
京成杯では案外な競馬でしたが、共同通信杯では超スローペースで展開も向き好走出来ました。しかし、内容は重賞級といえるものではなく、ここでは厳しいでしょう。
マイラプソディ 【前走:共同通信杯 4着】
デビューから3連勝を飾った際は、無敗だったこともあり3強の一角と目されていました。しかし、共同通信杯では他馬よりも1キロ重い57キロと超スローペースの影響で、キャリア初の4着と馬券内を逃しています。前走は崩れてしまいましたが、あくまでダービーでの試走という意味合いが強かったと思います。天候、馬場、ペース、展開、仕上がり、全ての条件が悪い方向に向いていたと思うので、巻き返す余地は十分あると思います。
ラインベック 【前走:若駒S 3着】
ディープインパクト産駒でありながら、切れる脚がありません。それなので、コントレイルとの対戦した際の着差は、東スポ杯1.5秒差ですが、ホープフルSでは0.8秒差と詰められています。しかし、コース適正を加味しても実力不足は否めません。
レクセランス 【前走:すみれS 1着】
デビューから3連勝を決めましたが、デビュー戦は鞍上がかなり追いづらそうな場面が見受けられました。その後のレース振りはかなり良化しましたが、今回は鞍上が乗り替わりになりましたし、相手関係も一気に強化されます。初の関東遠征も不安を覚えます。